【自然農】にあこがれて家庭菜園を始めた話

少しでも自給率アップできればと始めた我が家の菜園も今年で5年目です。

当初はサツマイモだけのつもりが今は色々増えました。

自然農について「耕さない」「農薬を使わない」「肥料を使わない」と聞いたことのある方もいるかもしれません。

では実際どうやって野菜を育てるのか⁈具体的にどんな作業をするのか⁈について紹介したいと思います。

とはいえヒデはキチンと学んだわけではなく本で独学しただけです。大雑把な流れが理解してもらえればいいかなと思っています。

ヒデ

スロライ工房の菜園は自然農を取り入れているよ

ママシコ

知ってる~本で読んだだけでしょ⁈

目次

自然農を取り入れた経緯

初収穫のさつまいも

スロライ工房のテーマは節約田舎移住なので極力自給したいという思いがありました。

とはいえ野菜を育てたことはないし、これから大規模なDIYリフォームを控えているのに菜園に時間と手間を取られるのは嫌だと感じていました。

できるだけほったらかしで育つものはないか!

試しに何か育てようと敷地の空いている所に植えたサツマイモが思いのほか良くできたことに気を良くし、他にもほったらかしで栽培できる野菜はないかと調べ始めました。

そこで自然な栽培方法にこだわった方々の畑に雑草がそのままあることに気づき、さらに農薬も肥料も使っていないと知りました。

ほったらかしているのか!と勘違いしてしまい、その栽培方法を真似ることにしたわけです。

耕さなくていいのは超〜楽だし、自分の食べる野菜に農薬の類は使いたくない。肥料が必要ないならお金がかからないからエコだよね!

そう思ってだんだんハマり出したのです。

自然農の仕組み

じゃがいもの植え付けの様子

自然農の大きな特徴である「不耕起」「無農薬」「無施肥」の3つについて知っている範囲で解説しますね。

不耕起

中玉までなら手が掛からず栽培できる

土壌改良

自然農ではまず耕すということをしません。しかし最初に畝を作る時に土が菜園に適していない場合は堆肥を投入したり石や木の根などの障害物を撤去するなどして土壌改良します。そうしないといい状態になるまで時間が掛かりすぎる為です。

土を育てる

その後は畝や周りに生やした雑草を刈って畝に敷き詰める「草マルチ」を繰り返すことで土を育てます。この「草マルチ」は土の中にすき込む必要はなく、畝の上で分解され土の一部になります。

根が耕す

野菜の根の周りでは微生物の活動によって団粒構造のいわゆるフカフカの良い土ができあがります。栄養を求めて広がる根の他に水を求めて硬い下の土まで根が伸びます。土の内部は植物の根によって自然に耕されるのです。

これにより水はけと水持ちという相反する機能を両立できます。

人が耕すデメリット

人為的に耕すと団粒構造が壊れるだけでなく多量の酸素が土中に供給され、有機物が急速に分解され、土中の微生物の環境が破壊されます。

よって自然農では不耕起であることが重要とされているのです。

無農薬

防虫ネットと畝の周りの様子

草マルチによって野菜直下の雑草の生育は抑え込まれていますが、その周り、畝の外側には雑草は生やしたままにしておきます。

菜園の中を野菜だけにせず雑草と共存することで虫の被害が減ります。

これには2つの要素があります。

栄養過多

1つ目の要素は土中に肥料分が多すぎる場合に雑草に吸収されることで野菜が栄養過多になりにくいということです。過剰な肥料分が虫を大量発生させる一因と考えられます。

虫は多すぎる栄養分を吸いに多く集まります。それにより食害や病気をもたらします。

特に窒素分が多いとアブラムシやカメムシが増えるようです。

天敵

2つ目の要素は害虫がいてもそれを食べる天敵がいればOKという考え方です。

肉食のクモやテントウムシやカマキリなどが隠れられる場所、環境があれば自然にバランスが取れると考えます。

とはいえ春先にアブラナ科の大根などを植えるとモンシロチョウの幼虫に葉を食べつくされ大根が全く育たないなんてこともあります。そんな時は防虫ネットでしのぎます。

殺虫剤などで虫を片っ端から殺すと反動で害虫だけ大量発生したりするそうです。

その他、風通しの良い環境などを整えることで農薬や除草剤などを使わずに野菜を育てる事を目指します。

不施肥

ミニトマトは雨ざらしでも問題なくできる

「無農薬」で説明した通り過剰な肥料分は病害虫を呼びます。

腐植の層

「草マルチ」によって作られた腐植の層は乾燥を防ぎ虫や微生物の住みかとなります。ここに住む虫や微生物が新たな草マルチを分解し、自身の亡骸と共に腐植を維持します。

この腐植の層は栄養豊富なため無施肥で野菜が育ちます。とはいえ育たない野菜もたくさんあります。

野菜による違い

野菜によって肥料食いな野菜、肥料をあまり必要としない野菜があります。肥料分をたくさん必要とする野菜は何年も良い状態で管理されてきた肥えた土が必要で、上級者向きと考えます。

一方でサツマイモのようにあまり肥料分を必要とせず乾燥ぎみの土で元気に育つ野菜もあります。そういった初心者向きの野菜を育てながら少しづつ「草マルチ」を重ねて腐植を育て、育つ野菜を増やす。

ヒデの菜園はそんな感じです。

具体的な作業

無施肥で良く育つ九条ネギ

作業のメインは草刈りです。

草マルチ

すでに説明したとおり「草マルチ」を重ねて腐植の層を安定させるのが一つの目標になります。

野菜の近くの草は抜いたりせず鎌を使って地ぎわで刈ります。野菜から離れた雑草は伸びてきたら地面から15センチ位で刈り取って「草マルチ」へ。

畝の周りには雑草を生やしたままにしておき「草マルチ」が必要な時に刈ります。ここの雑草は数年前に播いた緑肥の種から育ったものと元からある雑草のブレンドです。

シャガイモの場合

ジャガイモは少し勝手が違います。芽が出てから週一回程のペースで土寄せを繰り返します。この時しっかり「草マルチ」があるとやりずらいのでしません。

つぼみが着いたら土寄せをやめて「草マルチ」へ切り替えます。春ジャガは地温の上昇を抑え、秋ジャガは保温になります。

この「草マルチ」も収穫の時に大きく壊されます。収穫後すぐにネギを植えた場合、やはり土寄せの時に「草マルチ」が邪魔になります。

ジャガイモの畝に関しては今のところ腐植の層を育てる「草マルチ」とは考えずに保温や防草の為と考えています。ジャガイモはもともと少肥で育つ野菜ですし、土中に腐植が混ざると種芋の腐敗につながると考えたからです。

その他の作業

その他見つけたカメムシを捕殺したり、風で倒れないように支柱をたてたりといった普通の作業です。

最後に

初めて収穫した記念すべき大根というか中根

自然農は「雑草や虫を敵にしない」なんて言い方をされます。そのためには環境をコントロールすること、良い状態を知り、キープすることが大切です。

ヒデは駆け出しの5年生なのでまだまだ分からない事がたくさんありますし経験不足です。こうやったらこうなったよ!くらいの事しか記事にできません。

少しでも興味をもたれた方はご自身で勉強なさって小さくでも始めてみて下さい、楽しいので。

そんな皆さんのきっかけになれば幸いです。

追伸

この記事を書いている途中でコロナに感染しました。五類になって毒性が下がったとかほぼ普通の風邪とか言われてますがとんでもないです。死ぬかと思いました。高熱と喉の痛み。脱水で点滴2回受けて何とか復活。

ヒデの感覚ではインフルエンザの3倍辛いです。

療養中に人生ははかなく短いものであると痛感しました。いつ病気や事故で亡くなるか分かりません。現に数年前のコロナが流行りだした頃はたくさんの方が亡くなりました。

今回の感染もヒデが爺さんだったら耐えられなかったかもしれません。

具合が悪くて何もできないと、自分が本当にやりたい事やなりたい自分に向かって努力出来ているのかと考え、歯がゆい気持ちになりました。

コロナが完治して元気になったらその反動で体こわす位がむしゃらに何かに取り組んでみたい衝動にかられます。

みなさんもコロナだけにはかからぬようご自愛ください。

ではまた。

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